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予防接種時の体温

 まずはじめに、一般に行われる予防注射にはどんなものがあるか考えてみましょう。赤ちゃんがうまれてから3ヶ月経ちますと、BCG、ポリオ、三種混合ワクチンを受けることが出来ます。三種混合ワクチンとはジフテリア、百日咳、破傷風の三つを合わせたワクチンのことです。これからのうちの何を最初にうければ良いかと言いますと、なるべく早くBCGまたはポリオワクチンを受けて下さい。この二つのワクチンは保健所で受けます。

 三種混合ワクチンは計4回受け、更に中学2年生で2種混合ワクチンを受けます。1歳を過ぎるとはしかのワクチンや風疹のワクチンがはじまります。また、公費負担つまり無料になっていませんが水痘(みずぼうそう)ワクチンやムンプス(おたふくかぜ)ワクチンも1歳を過ぎれば受けることができます。3歳になると日本脳炎のワクチンが始まります。これは中学3年生までに合計5回も受けねばなりません。なお、インフルエンザワクチンも公費負担になっていませんが自己負担で受けることができます。年末に受けるとよいでしょう。

 さて、これらのワクチンを受けるときは、その子の健康状態が良いことが大切なことです。なんとなく調子が悪いとか、風邪ぎみだとか、微熱があるなどとゆうときは避けた方がよいでしょう。いずれにしろ、どんな種類のワクチンであれ予防注射を受ける時には必ず体温を計ってください。特に悪い症状もなく、機嫌もよく、体温を計って平熱であれば受けてよいでしょう。

 予防接種を予定したら、その前日くらいから何回か体温を計って記録してみましょう。更に、受ける直前にもう一度平熱であることを確認しておきましょう。こうして受ければ安心です。