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二種混合ワクチン

 まずはじめに、二種混合ワクチンとは何かということからお話します。結論から言いますとこの二種混合ワクチンとは、ジフテリアと破傷風という二つの病気に対するワクチンのことを言います。

 お子さんが赤ちゃんのころに三種混合ワクチンという予防注射を受けたのを覚えていると思いますが、この三種混合ワクチンはジフテリア、破傷風、百日咳という三つの病気のワクチンでした。この三種混合ワクチンから百日咳ワクチンを除いたものが二種混合ワクチンです。ですから、赤ちゃんのころにワクチンでつけたジフテリアと破傷風に対する免疫を更に強くつけて病気にならないようにしようという主旨のものです。でもどうして百日咳は除いてあるのでしょうか。それは百日咳という病気は赤ちゃんがかかる病気で、ある程度の年齢になるとあまり心配な病気ではなくなるので除いてあります。従って、二種、すなわち、ジフテリアと破傷風の二種混合ワクチンにしてあるというわけです。

 では、二種混合ワクチンは何歳で受けたら良いのでしょうか。受ける年齢は11歳から13歳までです。つまり小学校6年生を中心に遅くとも満13歳までに受ける必要があります。満13歳を過ぎると公費負担、つまり無料の対象からはずれますから注意しましょう。

 接種する場合は予診票が学校で配布されますのでそれを持参して受けて下さい。また、母子健康手帳も忘れないようにしましょう。

 ではいつ受けたらよいでしょうか。年間を通じていつでも受けることが出来ます。近くの医院が予防接種の実施指定医療機関である確かめて受けるようにしましょう。

 また、この二種混合ワクチンに限らず、予防接種を受けるときは、「予防接種と子どもの健康」、「保健所からのお知らせ」などを良く読み、予診票を良くよんでチェックしたうえで受けましょう。また、一日か二日前から体温を記録して平熱であることを確かめてから、お子さんの体調の良いとき受けるようにしましょう。