
寒さが弛む2月初め頃から、継続的に鼻がむずむずし、くしゃみがでて鼻水が止まらなかったり、目が痒かったり、ノドがいがいがして、咳の出る症状が現れたならばこれはカゼではなく、スギ花粉のアレルギーが考えられます。
この時期に鼻水を採って顕微鏡で見ると、好酸球という細胞が見つかれば、スギ花粉症を疑います。次に、皮内反応を行ってスギの抗原液で発赤が現れたならば間違いないでしょう。さらに血液中のスギ抗体が陽性に出れば確定です。スギ花粉は2月始め頃から始まり、4月中まで悩まされます。非常に過敏な人は12月や1月から発症する場合もあります。
杉の木は戦後日本全土に植えられて、まだ成育の途上にあるものが多いため、飛ぶ花粉の量も増えています。更に大気汚染のために目、鼻、ノドや気管の粘膜は弱くなっており、スギ花粉症は20代から30代を中心に年々増加しています。最近では若年化の傾向もあり、問題視されるようになってきました。
近年眠気の少ない抗ヒスタミン剤、アレルギー反応を抑制する予防的な薬剤、さらに鼻の局所に使用し、副作用の極めて少ないステロイドの噴霧剤が開発され、アレルギー症状はコントロールしやすくなっております。
現在においても、スギ花粉症の根本的治療法は唯一、減感作療法であるとされています。これはスギの抗原を比較的大量に皮下に注射することを繰り返して、体を順応させるものですが、この治療法はアナフィラキシーショックを伴うことがあるため広くは普及しておりません。
花粉症を予防するには、外出時にはツバつきの帽子をかぶり、スカーフなどを着用しゴーグルやマスクを使用しましょう。帰宅時には、外で衣服や髪の毛についている花粉をはらい落としてから家に入り、よく洗眼・洗髪・うがいをしましょう。家のリビングルームや寝室にはエアクリーナーを置いてください。
これらの注意を守って快適な生活を送って下さい。
(最終更新日:2010/3/26)