
瞳の色が変わるカラー・コンタクトレンズは若い女性を中心に人気がありますが、十分な検査を経ずに販売されるものも多く、角膜障害から視力障害に至る例も報告され、問題となっています。
コンタクトレンズは2005年の薬事法改定で高度管理医療機器に指定され、販売者は許可制となり、その後も定期的な研修や認定が必要になりました。しかし、当時、度なしのカラー・コンタクトレンズは「雑品」扱いで薬事法の適用を受けることがありませんでした。そのため、高度管理医療機器販売の認定業者でなくても販売することは違法ではなく、実際に街の雑貨店でも購入することができました。おしゃれ目的で使用したいという人たちの多くは、このような店で本来受けるべき検査を受けることなく購入し、その一部の人が先に述べたような眼障害を起こすことになってしまったのです。
そこで、薬事法が改定され2009年11月からは度なしのレンズも高度管理医療機器と同様の扱いをすることになりました。したがって、これ以降は許可を受けた販売店以外では度なしカラー・コンタクトレンズを購入することはできません。
このような流れの中で、カラー・コンタクトレンズの販売を中止するメーカーが相次ぎ、現在日本国内で正規に流通しているカラー・コンタクトレンズは毎日交換型のワン・デー・アキュビュー・ディファインとフレッシュルック・デイリーズ、2週間交換型の2ウィーク・アキュビュー・ディファインの3銘柄となっています。これ以外のカラー・レンズは上記の薬事法施行以前に輸入されたものや個人輸入の名目で海外から入ってきたもので、彩色に使用した色素が溶け出すような粗悪品もあると言われています。
いずれにしても目の健康を考えれば、正規に販売されているレンズを正規の方法で入手することが大事だと言えるでしょう。個人輸入で手に入れたレンズで眼障害が生じた場合には、一般の保険診療は受けられないこともあり得るので、注意が必要です。