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ドライ・アイって何だ?

ドライ・アイって何だ?

 今ではドライ・アイという言葉は一般の方にも浸透してきていますが、十数年前は眼科医の中でもその定義が十分に認識されず、一部では何でもドライ・アイにしてしまう傾向が見受けられました。そこで改めてドライ・アイについて解説したいと思います。

 現在、ドライ・アイの診断は2006年にドライアイ研究会が出した診断規準によって行われるのが適当と考えられます。これは、「目が乾く」、「目が痛い」、「目が赤くなりやすい」などの自覚症状の有無、シルマー・テストによる涙の量の検査、break up time(ブレイク・アップ・タイム)という涙の質、乾きやすさの検査、目の表面である角膜・結膜障害の程度、すなわち乾燥によって黒目や白目についた傷の状態、の4点を評価して診断します。

 涙の量の検査では、ろ紙を下まぶたの縁にひっかけて一定の時間内にしみてきた涙の量を測定します。

 break up time(ブレイク・アップ・タイム)は、色素を目の表面につけて、まぶたを開けてから目の表面にできた涙の膜に、乾燥による孔があくまでの時間を測定する検査です。

 これらの検査の結果、正常、ドライ・アイの疑い例、ドライアイの確定例の3つに分かれ、あとの2者が広い意味でドライ・アイということになります。

 ではドライ・アイだと、どのようなことが起こるのでしょうか。

 眼の表面が乾きやすくなり、そのために傷ができ、炎症が起こります。具体的には白目の充血、めやに、眼痛、異物感といった症状が現れます。また、コンタクトレンズを使っている方では、レンズが汚れやすくなったり、装用感が悪くなったりもします。

 ドライ・アイの原因については、まだわからないことが多く、治療はこれらの症状を軽減させる対症療法が中心になります。点眼薬で足りない涙を補う方法が一般的ですが、病状によっては手術的な治療を行うこともあります。