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乱視

乱視

 眼鏡屋さんなどで乱視があると言われたことのある人は多いのではないでしょうか。さて、乱視とはいったいどのようなものなのでしょう。

 ヒトの目は眼球の中に入って来る光の刺激を、眼球の最も内側にある網膜という場所で感じ取ることによってものを見ています。最終的には網膜で感じ取った刺激が脳へ伝えられて、「見える」と感じます。

 ものがはっきり見えるためには、眼球に入ってきた光が網膜で焦点を結ぶことが必要ですが、乱視の眼では網膜にうまく焦点を結べないために、ぼやけて見えてしまいます。しかし、メガネやコンタクト・レンズで焦点を合わせれば、はっきり見ることができます。

 乱視の原因は主に黒目の表面にある角膜という部分が、ラグビー・ボールの側面のようにきれいな球面をしていないことにあります。そのために、角膜を通過した光線が一点で焦点を結ばずにぼやけて見えてしまうのです。また、眼の中でピント合わせをするレンズの役割を果たしている水晶体が原因で生じる乱視もあります。角膜の乱視を矯正しても乱視が残る場合があり、これが水晶体による乱視で残余乱視とも言われます。こちらも、眼球内に入ってきた光線が一点で焦点を結ばずにぼやけて見えてしまうのは同じです。

 いろいろな民間療法の広告を目にしますが、乱視を予防することはできませんし、手術以外の方法で治すことはできません。見えにくさや疲れを感じるようであれば、メガネやコンタクト・レンズを使用するのが唯一の方法です。乱視は遠視性乱視、近視性乱視、混合乱視に分けられます。この乱視の種類や度数によってメガネやコンタクト・レンズの使い方も変わってきます。メガネ、コンタクト・レンズを作るときには、必ず眼科医と相談するようにしてください。

 

(最終更新日 2010/10/1)