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正しいコンタクト・レンズの選び方
患者さんから「どのコンタクト・レンズがよいのですか。」という質問を受けることがあります。「よいレンズ」とは一体どんなレンズなのでしょう。簡単に言えば、「使う人の目と目的にあったレンズ」ということになります。ここでは、そのようなレンズを選ぶにはどうしたらよいかお話しましょう。
ハードかソフトか、使い捨てにするかどうか、それぞれの種類でどのレンズを選択するかは、目の状態やどのような使い方を希望するかによって異なります。例えば、乱視のある場合には通常ハード・レンズが勧められますし、度が強いと乱視用の特殊なレンズが必要になることもあります。毎日使わないのであれば、保存時の汚染の心配がない使い捨てレンズがお勧めです。
いずれにしても、コンタクト・レンズは目の上に直接のせるものですから、目の表面に異常があっては使用できません。重症のドライ・アイやアレルギー性結膜炎などコンタクトを使ってはいけない病気もあります。また、使用してもよく見えるようにならない病気の有無も確認しなければなりません。まず、これら目の異常のチェックをします。
次に、目の表面の形と近視・遠視・乱視の程度を調べます。その際には、いきなりテスト用のコンタクト・レンズをのせることをせず、まず眼鏡用のレンズを使用して視力検査をします。その上で適当と考えられるテスト用のコンタクト・レンズをのせてみます。10分から15分ほど経過して涙が落ち着いたら、目の上でのレンズの状態を確認します。そして度数を調整すれば最終データが決まります。
以上のような過程には、眼科医が専門知識を持って判断しなければならない内容が多く含まれています。したがって、眼科医がこれらのことをきちんとチェックしている施設でレンズを選ぶことが大切です。一部の販売店では、眼科の経験のない医師や無資格者が不適切な処理をして目に障害を発生させた事例もあり、問題となっています。コンタクト・レンズを購入する際には、眼科医が常に診察を行っている施設で検査を受けた上で購入するようにしましょう。
(最終更新日:2010/01/28)