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日焼けをしてしまったら

 この季節の紫外線の量は、一年中で最も多くなります。普段の生活でも、油断をしていると赤く日焼けをおこします。海や山などのレジャーにでかける時は、海面や砂浜からの紫外線の照り返しや、山の高さがあがるほど紫外線が多いため、日常生活より日焼けをしやすいので、充分注意が必要です。

 日焼けは、UVBという波長の短い紫外線により日光にあたってから数時間から24時間後に赤くなるものと、UVAという長い波長の紫外線により7日から10日ぐらいして黒くなってくるものがあります。

 まず赤くなってしまった場合は、いわゆるやけどと同じですのでぬるめのシャワーでさっと汚れを落とし、充分冷やして下さい。このとき水ぶくれができていれば破かず針でそっと水抜きをすると良いでしょう。もし破れてしまった場合は抗生剤いりの軟膏を塗ってガーゼで保護して下さい。ヒリヒリしてきた場合は早めにステロイド剤を塗ると治りが早いので、つらい場合は皮膚科を受診して下さい。

 また、水分を多くとり涼しい部屋で早めに休んだほうが良いでしょう。

 食事も、ベータカロチンやビタミンCやEを多く含んだ食品を意識して取って下さい。ベータカロチンは皮膚が紫外線で赤くなるのを予防する働きがあります。ビタミンCやEは紫外線によって増えるといわれている過酸化脂質を防ぐ抗酸化作用があるといわれています。

 1週間ほどすると黒くなって皮膚がむけてカサカサしてきます。これは紫外線によって皮膚が乾燥したためです。皮膚科で高濃度のビタミンCローションが手にはいりますので、日焼けのあと早めに使うと良いでしょう。またヒリヒリがおさまったら保湿剤を使うようにすると日焼けのあとが汚くなるのを少しは防げるでしょう。

 何よりも大切なのは、サンスクリーンで予防することです。自分に合うものを日ごろからさがしておくこと、そして正しく使うことです。汗をかいたときや、泳いだあとはまめに塗りなおすこと、肩や足の甲、耳や唇や頭は塗り忘れてしまうことが多いので気をつけて下さい。