保険医の生活と権利を守り、国民医療の
向上をめざす

健康ファイルボックス

病気や健康に関する知識をお届けします

TOP > 健康ファイルボックス > 歯科 > 歯科とコンピュータの利用

歯科とコンピュータの利用

  最近、ゲ一ム機から家電製品にいたるまで、ありとあらゆるものに小さなコンピューター、いわゆるマイコンが利用され多くの付加価値を生んでいます。コンピューターとは少し違いますが、病院の診察券も磁気カードとなり、以前からの病気の歴史や服用している薬品名などが簡単に記録することができるようになり、情報の伝達や安全性の確保に貢献しています。

  歯科医療の分野でもコンピューターを応用したものが少しずつ増えてきています。大きく分けて、診察記録や会計処理などの事務的な作業の省力化や時間の短縮のために利用されるものと、治療や歯のつめ物などを作る過程に応用されているものに分けることができます。その日に行われた治療内容やそれに伴う診療報酬の請求などを処理するコンピューターはかなり多くの歯科医院で使われています。

  以前は手で書いていたカルテもプリンターという機械により紙に打ち出すことができるようになりました。将来は紙にもならず各種方式のコンピューター用磁気記憶媒体に記録、保存されるペーパ-レスの時代がすぐそこまで来ています。

  治療の中で応用されているコンピュータ-となると、なかなか実体の見えない利用のされ方が多くなります。治療用のイスの位置決めや、歯を削る道具の回転数制御、消毒用器機の温度や時間のコントロール等、広い範囲でコンピューターの応用が進んでいます。歯につめるセラミックの詰め物を作るにあたって、コンピューターの目で形を読み取り、コンピューターの手で自動的に削り出して作るという装置が開発され実用化されています。

  皆さんがその存在を意識しない身の回りの多くの機器にコンピューターマイクロチップは装着されて、活躍しており、その重要性は益々高まってきているといえるでしょう。また、広範囲に画像や音を取り扱う、マルチメディア化がコンピューター利用を促すものと思います。

 

(最終更新日:2010/3/26)