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歯科衛生士の仕事

 皆さんが歯科医院を訪れたときに、歯科医師と共に忙しく働いている女性の姿を目にすることと思います。この中で国家試験に合格し、資格を所持しているのが歯科衛生士です。医科においては看護師が欠かせないように、歯科衛生士は歯科専門の看護師という位置を与えられた職業です。

 しかし、歯科医院で働いている女性が皆、歯科衛生士という訳ではなく受付専門の医療秘書と呼ばれる人や、歯科助手と呼ばれる認定を取得している人など様々なスタッフが業務に就いています。

 歯科衛生士の業務内容についてお話します。歯科医師の手助け、治療の準備、後かたづけ等の一般的な仕事に加えて、歯科医師の指示、指導のもとで独自に患者さんの口の中に触れることができる点が特徴です。

 特に歯周病の予防や治療に関する処置、患者教育や指導は衛生士の最も重要な仕事です。患者さんに自分の病状をよく理解していただくと同時に生活習慣の指導、ブラッシング等のプラークコントロール指導、歯石除去などの処置にいたるまで歯科衛生士が主体となり行います。歯周病の予防や治療の大切な部分がこの範囲に含まれていると言えます。平成元年より法律が一部改正され、高齢化社会の到来と健康に対する高まりもあり、歯科保健指導が衛生士の業務として追加されました。平成12年よりスタートした介護保険制度においては歯科衛生士に介護支援専門員試験の受験資格が与えられていますし、歯科医師が行う口腔管理を主体とした居宅療養管理指導の場でも活躍が期待されます。これは、これからの衛生士が活動する場の広がりを思わせるものです。

 この他にも受付業務や診療報酬の請求業務に至るまで教育を受けていますし、最近では地方自治体や企業に歯科衛生士として勤務したり、複数の歯科医院を兼務している衛生士もいます。あなたも歯科衛生士に気軽に歯の健康や病気の予防等について相談してみてはいかがでしょう。