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マル乳、マル障署名累計1万4千筆に 県こども連絡会

20100301.JPG  2010年3月1日、知事秘書および保健福祉部の担当課と懇談し、この間行ってきたマル乳、マル障拡充署名とキャラバンで獲得した累計1万4千筆の署名を提出。当日は藤田倫成代表(協会理事)と事務局2名が赴いた。

  神奈川県こどもの医療費無料化を求める連絡会(連絡会)は医療費助成制度拡充の声を市町村からも県に上げてもらおうと、これまで首長署名を求めて自治体キャラバンを実施。この間9市9町1村と懇談し、二宮町長からは首長署名を取り付けている。

  懇談では、冒頭連絡会より、この間自治体キャラバンで寄せられた市町村の声として、「精神障害者の助成対象化は差し迫った問題。住民の声に応え、既に県下で3分の1の市町が独自財源で対象化している。県も財政支援を」と訴えた。続けて藤田代表は、うつ病等精神疾患の罹患率は増加の一途を辿っており、「受診の遅れが重症化に繋がっている。結局は医療コストを押し上げることになる」といち早い対応を求めた。

  これに対し県は「供財政再建団体僑との声も上がるほど県の財政は逼迫している」と財政難を強調。「一律にマル障の対象とすることで社会的入院の増加に繋がるとの意見もある」など、後ろ向きな回答に終始した。

  3月3日には、継続審査となっているマル乳、マル障拡充を求める陳情について、民主党厚生常任部会の伊藤くみこ県議と懇談。藤田代表ほか、障害者・母親団体が参加。県のマル障補助金削減の影響で市町村の制度が後退し始めていることや、二宮町長からマル乳、マル障拡充を求める請願署名を得たことを報告。小学生の子どもをもつ母親からは、「学童期は心身の成長に伴い、医療ケアが必要となることが多い。せめて小学校卒業までマル乳の拡充を」との訴えがなされた。

 

神奈川県保険医新聞より抜粋

(2010年3月15日・第1786号)