4月16、17日と朝日新聞で「医療費の窓口負担『ゼロの会』」が連日報道された。同紙3面に田辺功・編集委員の筆で連載中の『ドキュメント医療危機』の第10回と11回で取り上げられたもの。それぞれ「患者の窓口負担「ゼロの会」始動」、「国も企業も もっと出せるはず」のタイトルで「ゼロの会」の趣旨や発足の経緯、諸外国の窓口負担の実情、ゼロに向けた処方箋など、一般の読者にわかりやすく触れている。
記事では85%の国民が3割負担となり、30万以上の国保世帯が診療を制限されていることを説明。か、「患者と一緒にこの運動を」との池川医療運動部会長や、「そもそも、負担がある方がおかしい」との平尾理事長の発言も紹介。
とりわけ、記事では「国の財政難が強調されているなかでの『逆転の発想』」と高く評価。「『1千万人の署名を集め、政府に実現を迫る』のが、ゼロの会の目標」と、締めくくっている。
知って驚き、「本音でいい」 HP閲覧、500件超
記事掲載の両日は神戸、小樽、山梨、青森、東京、横浜、京都、花巻、長崎など全国各地より、電話やメールが「ゼロの会」事務局の当協会に続々寄せられた。
「本音でズバリのところがいい」との85歳の方からのお褒めや、年金暮らしのご婦人からの「“手探り学習会”を地域でやっている。リーフレットが欲しい」の声。連合系の労働組合の委員長だった方からの「知り合いの医師の働きかたい」のほか、はては、「会を立ち上げたい」と“9条の会”をイメージされた青森、山梨の方々からの積極的な申し出など様々。京都のボケ老人の会顧問の早川一光氏からも“感激”のファックスが入った。
また電子メールでも、「庶民に知らされていないころがいっぱいあります」「17日の朝日新聞を読んで驚きました」「このような運動が今までなかったのが不思議です」「この国に本当にお金はないのか疑わしい」「地方議会に働きかけたい」とリーフレット注文と合わせて寄せられた。
「ゼロの会」のホームページへのアクセスも2日間で515件といつもの倍以上に膨れ上がった。
「ゼロの会」では1千万名の請願署名と会への賛同を広く呼びかけ、署名・賛同書ハガキつきのカラーリフレットを配付・普及している。無料で注目をうけているので是非、窓口でご活用願いたい。
(神奈川県保険医新聞 2007年4月25日号より)