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家庭常備薬

 一口に家庭での治療といってもいろいろな程度があります。従って、家庭常備薬というのは家庭でできると思われる範囲の初期の症状に対する薬と考えたらよいでしょう。では、どんな薬を用意しておいたらよいでしょう。

 まず、日常よくある湿疹のための軟膏薬、消毒用のイソジン液やオキシドール液、小さな切り傷やおできのためには抗生物質入りの軟膏などを常備しておきましょう。

 また、虫さされやジンマシンなどに抗ヒスタミンの軟膏も常備しておくと便利です。しかし、何といっても急の発熱の時のために解熱剤は是非とも必要なものとです。無論、解熱剤を飲む前に氷枕や氷のうで冷やすことが必要ですがそれでもなかなか熱が下がらないときは解熱剤を用いるとよいからです。解熱剤は口から飲むのが普通ですが、子どもや赤ちゃんでは坐薬を常備しておくと便利です。

 このほか、薬ではありませんが、体温計、氷枕、ガーゼ、ばんそうこう、とげ抜き、ピンセットなども救急箱のなかに整理しておきたいものです。

 家庭での常備薬は長く保管する場合が多いと思います。しかし、あまり古くなったもの、2年をめどに適宣処分して新しくしておきましょう。また、子どもの手のとどかないところに保管しましょう。

 以上、家庭での常備薬とその関連したことをお話しましたが、家庭でできる病気の治療は限られたものです。したがってあくまでも応急の処置ということになります。薬は正しく使われて初めてその効力を発揮します。単に効能書きだけの知識で長期に使用すると何かと問題がおこる場合もあります。

 どんな病気でもその症状が進むようでしたら必ず医師の診察を受けましょう。