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食中毒にかからないために
ここで言う食中毒とは細菌感染などによる腸炎などを指しています。
まずはじめに、細菌性食中毒の動向について見ますと、一番多いのはサルモネラ・エンテリティディスで、卵や鶏肉などの中にいます。十分に火が通っていない食品を食べると感染します。
次に腸炎ビブリオが多く、梅雨の後半から夏に多発します。菌に汚染された近海産の生鮮魚介類、アジやイカ、タコ、アオヤギなどの貝類のさしみ、すしやたたきなどの生食によって起こります。
次いで多いのがカンピロバクターです。この菌も鶏肉などの肉の中にいます。肉の中の温度が70℃で1分以上加熱しないと死にません。
ごく最近、再び病原性大腸菌O-157による集団食中毒が発生しています。
それでは、「食中毒予防の十か条」を以下に述べます。
第1条 調理の前によく手を洗うこと。食べる前には必ず手を洗う。
第2条 包丁、まな板、布巾など日光や熱湯で消毒する。
第3条 煮物、焼き物は十分火を通すこと。
第4条 臭いや新鮮度に気をつける。
第5条 夏季には生ものを避けること、酢を上手に使うのも一法。
第6条 冷蔵庫を過信しないこと、頻繁なドアの開け閉めを避ける。
第7条 調理台や流しはいつも清潔に保つこと。
第8条 子供がペットなどと遊んだ後、よく手を洗わせる。
第9条 海外旅行では、生水を飲まない。生ものを食べない。
第10条 からだが弱っているとき、疲れているときは消化のよい、よく火の通った食べ物をとること。