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予防接種を受ける前に

 子供がかかりやすい伝染病にはいろいろなものがあります。昔からある伝染病のうち、そのいくつかはこの地球上からなくなってしまったものもありますが、まだまだ多くの伝染病があります。その中でも代表的なものは研究が進み、それにかからないようにするためのワクチンが開発されてきました。つまり。予防接種です。

 予防接種とは、伝染病の原因となるウイルスや毒素を工夫して、人に接種してもその病気にかからない程度に抵抗力、つまり免疫をつけるように考えられたものです。

 お母さんに子供への予防接種を勧めると、副作用はありませんかという返事が返ってきます。しかい、それは極めて稀なことです。ワクチンの副作用ばかりを心配して必要な予防接種をしないで、実際に伝染病にかかってから慌てても仕方ありません。現在のワクチンは安全性が高くつくられていますから、ほぼ安心して受けてよいでしょう。ただし、体調の良い時を選んで受けましょう。

 次に、予防接種を受ける心得として、次のようなことに注意して下さい。まず、予定した日の体温を確認するは無論のこと、できたら二、三日前から何回か計って医師に見せて下さい。また、前日は風呂に入れて体を清潔しておきましょう。そして、できたら子供の状態を一番良く知っている母親がつれて行きましょう。母子健康手帳は問診表のチッェクを忘れないようにして下さい。

 予防接種ができるかどうかは、医師が問診表の内容を点検したり、子供の体を診察したりした結果で判断します。体温をはかって平熱ならば、お風呂に入れてよいでしょう。

 熱があるとか、最近高熱を出したり病気をしたとかいう時は何日か様子を見てから受けましょう。またケイレンをおこしたことのあるなどの場合や慢性病がある場合は医師によく相談して下さい。