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子どもの誤飲を防ごう

 子どもは、大人が考えてみて何故こんな物を飲んだり食べたりするのかと思われるようなものを口に入れます。

 子どもの誤飲事故といってもその種類を上げると数限りなくありますが、本日は一般的な注意についてお話し致します。

 家庭内の誤飲事故で一番多いのはタバコの誤飲です。タバコを食べてしまったという事故は誤飲事故のトップです。さらに、飲みかけの缶ジュースに吸殻を捨てその中の水を飲んでしまったという事故は後を断ちません。また、茶碗の茶渋をとるために漂白剤を入れたままにしておいたものを飲んでしまったとか、清涼飲料の空カンに洗剤の液や灯油等を入れて置いたものを知らずに飲んでしまったとかいう事故も多い様です。

 ですから、いつも使っているコップや食器、清涼飲料の缶、牛乳パック、サイダーびん、ペットボトル、ドリンク剤の空き瓶、お酒の空き瓶など、本来食品を入れる容器には、その食品以外のものは絶対に入れてはいけません。また、お菓子の空き缶に医薬品を入れる様なことも絶対にしないで下さい。乳幼児はお菓子と思って食べてしまいます。

 このほかいろいろな事故がありますが、ときには子供の眼を通したつもりで、台所、冷蔵庫の中、洗面所、化粧台、トイレなど、家の中全体を点検してみて下さい。

 事故を起こしてからでは反省しても間に合いません。そこで、事故を起こさないように、いつも家庭内を子供の立場になって見回してみて下さい。自分が子供になったつもりで家の中を見ると案外いろいろなことに気付くものです。

 お母さん方は事故を起こしてから慌てます。そして、ちょっと目を離した隙に起こしてしまったと言います。しかし、家庭内での誤飲事故は単純な不注意によるものがほとんどです。そしてその大部分は防ぎ得るものです。事故を起こしらてかいくら反省してもしかたありませんので、普段から注意しましょう。