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紙おむつの功罪
赤ちゃんは一日に何度でもオシッコやウンチをします。この尿や大便はその分解産物であるアンモニアなどの刺激で皮膚炎、つまりおむつかぶれをおこします。このおむつかぶれをおこさないで、少しでも快適に過ごすようにするには、一日に何度もおむつを取り替えてやらねばなりません。母親はそのための洗濯などにかなりの労力を費やさねばなりません。おむつは赤ちゃんは無論のこと病人やお年寄りにとっても欠かせないものです。特に幼児において排尿や排便が自分でできるまでの必需品ともいえるものです。
一般に、おむつの材質は柔らかくて吸湿性があり、さらに通気性もあって肌を痛めないものが良いわけです。従って、昔から使われてきた白地の木綿が適しているわけです。この白地の木綿は洗濯にも耐え、便や尿の状態を観察するにも適していて、さらに繰り返し使えますからとても経済的でもあります。
しかし、最近では紙おむつが普及してきました。この紙おむつの出初めの頃はまだ材質も満足なものではなかったのですが、最近の製品はとても良いものとなり、吸湿性はもちろんのこと吸水性や通気性にも優れたものとなりました。したがって、家にいる日常においては無論のこと、外出のときなどはとても便利になりました。こう考えると紙おむつは布おむつに比べたら画期的なものといえましょう。
このように、紙おむつには布おむつに比べるといくつかの利点が多くありますが、従来使われてきた布おむつにも利点がないわけではありません。布おむつの持つ本来の特性ともいえる通気性や経済性なども考慮すればまだまだとても大切なものです。ですから、そのときの状況に応じて上手に使い分けるようにしましょう。
最後にひとこと、紙おむつを始末するときの色々なエチケットは守るようにしましょう。