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新学期を迎えて

 春は幼稚園や学校ばかりでなく、社会全体が新しくスタートする時期です。特に、幼稚園から学校に就学する年齢は、本人は無論のこと家族にとっても希望の膨らむ時期です。しかし、一方ではいろいろな不安を抱えるときでもあります。そこで、本日は小学校に新入学する時期を中心に考えてみましょう。

 まず、新しい集団生活になるわけですから、基本的な生活習慣を付けておきましょう。例えば、食事、排泄、睡眠などです。食事のうちの昼食は学校給食になります。食事の内容はいろいろなものが給食されます。好き嫌いのないようにしておきましょう。また、排泄の習慣もつけておきましょう。子どもは便秘などによってガスが溜つて腹痛をおこしたり、おしっこを我慢するために急におもらししたりすることがあります。このような問題は個人差もあります。就学前の幼稚園や保育園での集団生活で或程度慣らしておきましょう。

 また、学校に通学するということは幼稚園や保育園とは違った新しい生活なのだという自覚を持たせることも必要です。その意味でも何か一つのことを実行する習慣を身につけましょう。例えば、衣服の着脱、部屋の片付け、家の中のゴミ集め、食べた食器の後片付け、起床時に皮膚の乾布摩擦をするなどです。

 新学期を迎えると、ランドセル、学用品、衣服などは充分過ぎるほど考えて準備します。しかし、予防接種のような目の見えない準備もとても大切です。母子健康手帳を点検して規定の予防接種を受けているかどうか確かめましょう。特に、水痘(みずぼうそう)やムンプス(おたふくかぜ)を受けていなかったら是非受けておきましょう。また、歯科医院を受診して歯のチェックを受けておきましょう。