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積極的に受けよう 育児相談

 現在、わが国では少子化、つまり生まれる赤ちゃんが少ないことが社会問題にまでなっています。確かに、戦後まもなくのころには年間250万人以上の赤ちゃんが生まれていました。しかし、20年位前からは年間120万人くらいになりました。そして夫婦2人から1、2人しか生まれない現状のままですと、人口が減ってしまいます。それだけに、両親は無論のこと周りの多くの人々からも、生まれてきた赤ちゃんが健やかに育って欲しいと願うのは当然です。

 赤ちゃんが生まれると母親は赤ちゃんに授乳します。母親が授乳している光景はこの世で一番美しいものの一つです。また、赤ちゃんが健康で微笑んでいる顔はいかなる人をもなごませてくれるものです。ましてや母親自身にとってみれば、自分から生まれた赤ちゃんを育てることは誰にも真似のできない特権ともいえましょう。

 でも、生まれてきた赤ちゃんが大きく育つまでには多くの試練があります。栄養や発育の問題、病気や怪我の問題、伝染病や予防注射の問題など、なお多くの問題を解決してゆかねばなりません。

 このようないろいろな問題を予防したり早目に解決したりするには乳幼児の定期的な健康相談を受けることが大切です。

 では具体的にどのようなスケジュールで受けたらよいでしょうか。まづ、赤ちゃんが生まれて約1か月くらい経つと母親の検診があり、その時に赤ちゃんの診察も受けることが多いとおもいます。そこで栄養の指導や発育の話があると思いますが、生後2ヶ月目くらいに小児科医の診察も受けておくとよいでしょう。丁度この頃の母親が心配する事として、赤ちゃんの栄養は足りているだろうか、発育や発達は大丈夫だろうかといった心配が多いものです。それらの心配や疑問を解決するには必ず小児科医の検診を受けましょう。

 次に、生後4ヶ月頃には保健所で行なっている健康診断を受けましょう。その後の月齢では母子健康手帳に付いている受診表を利用して、近くの小児科医院で健康診断を受けるようにしましょう。