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赤ちゃんのウンチ
そもそもウンチつまり大便はどうして出るのでしょうか。
原始的な動物からわたしたちヒトに至るまで共通して言えることですが、からだの外から何らかの物質を取り込んでその中の栄養物を利用して生きています。しかし、取り込んだものを全部利用するわけではなく、利用されないでからだの外に排泄するものもあります。これが大便や小便、つまりウンチやニョウとなるわけです。
では次に、本日のテーマ赤ちゃんのウンチについてお話しましょう。
赤ちゃんを持ったお母さんなら誰でも、自分の子どもは必要な栄養がとれているだろうか、しっかりと発達しているだろうかなど、いろいろな心配があります。それと同時に毎日出るウンチについても気になるものです。下痢ではないだろうか、回数が多くないか、色が緑がかってて変だ、すっぱいような匂いがする、血のようなものがある、などなど心配事は尽きません。ではこの中の代表的な事についてお話しましょう。
まず始めに、母乳の赤ちゃんは回数が多く、人工乳の赤ちゃんは少ないと言われていました。しかし、最近では母乳と粉ミルクの成分が近くなったためかあまり違いがなくなりました。もしも回数が気になるようでしたら、小児科を受診して体重など経過をみましょう。体重が普通に増えて機嫌がよければ少しくらい回数が多くても心配ありません。また便の匂いも気になるものですがウンチはいろいろなにおいがします。多くの場合殆ど問題ではありません。さらに、緑色の便も気になりますが、これは胆のうから出る物質が変化して緑便になるもので心配する必要はありません。またときにはウンチに血が混じっていることがあります。このようなときは、まず血であるかどうかを確かめることが重要です。そのためには小児科を受診しましょう。多くの場合、点状に滲(にじ)む程度の血は数日で治りますが、さらに特別な検査を必要とする場合もあります。
いずれにしろ、赤ちゃんのウンチで注意しなくてはならないときは、嘔吐や発熱などを伴った水様便が一日に何回も出る場合や紫色の便が出るようなときは、なるべく早く病院の小児科を受診してください。