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女性と喫煙

 タバコの原産地は南米だといわれております。では何故タバコを吸うようになったのでしょうか。このことについてはいろいろな説がありますが、最初は病気を治す薬として用いられていたようです。

 我が国へは今からおよそ500年くらい前に伝わってきましたが、現在のように普及したのは最近のことと言えましょう。

 一昔前はたばこを吸うことの害はあまりよくわかっていなくて、少しくらいならば精神的なストレスを解消するには良いものだと言われてきました。しかし、最近では喫煙はからだに良くないものだということがほぼはっきりしてきました。しかも、今日のように誰もが吸うことができるようになり、それだけに問題は大きいといえます。

 以前はたばこを吸うのは男性が多いと思われてきましたが、最近の傾向としては男性の喫煙率が減少して、逆に女性の喫煙率の上昇が目立ちます。このことは、いろいろな意味で由々しいことといえます。喫煙によっていろいろな有害物質によってからだが汚染されることは自分自身は無論のこと、胎児にも悪い影響を与えます。 妊娠中の女性がなぜタバコを吸ってはいけないかといいますと、喫煙する事によって母体の血液中の酸素不足が起こりおなかの赤ちゃんが生まれたり、赤ちゃんの死亡率が高くなったりします。さらに、母親自身が吸わなくても、家族の人の喫煙による害も大きいので注意が必要です。