4月13日(金)夜7時から2時間スペシャルで放映された日本テレビ系列のバラエティー討論番組『太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中』に、「ゼロの会」運動の責任者、当協会の池川副理事長が出演した。この出演は保団連を介し実現したもの。
番組はお笑いタレント、『爆笑問題』の太田光氏が総理大臣と扮して、マニュフェストをテーマに“議員”(出演者)が賛否を討論するもの。今回は俳優えなりかずき氏が提唱したマニュフェスト「70歳以上は医療費をタダにします」をめぐり討論が繰り広げられた。
討論で池川副理事長は、窓口負担が増えて以降、糖尿病のインシュリン自己注射患者や高血圧患者の治療中断が目立つようになっている。負担の軽減・解消の方向にすべきだと発言した。
このほか討論では、医療にアクセスできない国保の30万人の無保険者問題、予防医療の必要性やタダにして医療費全体を抑えた沢内村の実践例、介護経験のある女優の切実な窮状の吐露、孤独死の現場取材で目にした督促の山、患者負担を1割から2割・3割へ増やす方向のおかしさ、など内容の濃い、意見交換がなされた。
また諸外国との比較で異常に突出した日本の患者負担や低い医療費水準、欧米と比べ突出してた日本の公共事業費と社会保障費の逆転など保団連作成のパンフレット収録のグラフも使用された。
番組は討論の最後にマニュフェストの賛否を24名の“議員“が無記名で投票。結果は賛成15名、反対9名で可決。出演者の坂口元厚労大臣、鴨下自民党社会鴨下自民党社会保障制度調査会医療委員長に託されている。
出演は、坂口力元厚労大臣、鴨下一郎、原口一博、阿部知子の国会議員各氏のほか松居一代(女優)、大山のぶよ(声優)、秋野大作(俳優)、西川文子(女医)、ふかわりょう(タレント)、山本モナ(タレント)、矢吹紀人(ルポライター)、本田宏(医師)各氏など約20名。
(神奈川県保険医新聞 2007年4月25日号より)