2009年11月25日、川崎市教育委員会・中原市民館主催の連続市民講座「地域から考える貧困問題(全6回)」からの講師要請を受け、「医療」がテーマの第5回目を担当。呼びかけ人で保険医協会理事長の池川明先生が「ゼロの会」と医療再建をテーマに講演を行いました。
患者からの目線、医療者からの目線という2つの側面から「医療崩壊」の現状、患者・医療者が一体となった「医療再建」の取組みの重要性について、問題提起をしました。
当日は参加された市民の方々約30名と活発な意見交換を行いました。参加者からいただいた感想を、以下ご紹介します。
●日本の医療の現実をどう捉え、何をどうしたらいいのか。良く分からないなぁと思っていた所に、池川先生の様な問題意識を持ち、「国民と共に声を出して行こう」と言うドクターがいる事に、まず驚きと感動と敬意を覚えます。
●お金がなければ、本当に病院に行けない世の中になって来ました。一日に3回飲む薬も2回にしたり・・・。医師は患者がちゃんと薬を飲んでいるのか、分かっているのでしょうか?
●一律に「ゼロ」ではなく、メリハリをつけた窓口負担ゼロが必要であると思う。
●娘夫婦は老人ホームで働いています。まさに働く人を減らし、毎日夜中近くまで働いています。子どもを産むどころではありません。やっぱり、声を上げていくことですね。ゼロの会の運動を皆で応援して行きたい。
●一言で医療崩壊と言っても、その内実は良く分からないというのが一般的な国民の感覚だと思われます。メディアの伝える事情には裏があると言う事は理解しているつもりですが、なかなか正しい情報を入手するチャンスは少なく、今回は現場で毎日苦労されている先生から直接、色んな事実の説明を分かりやすくしていただき、大いに眼を開かされました。正しい情報を共有することで、医療者と国民が共にたたかっていく必要を痛感しました。