医療費の窓口負担「ゼロの会」では、従来にない斬新な感性でより広い賛同を得るため、PR動画コンテスト(一般公募)を行いました。コンテストには高校生や海外在住の方から合計29作品の応募がありました。厳正なる一次選考を経た10作品(1分動画、15秒動画各5作品)を、2021年3月20日開催のオンラインイベント「コロナ禍でこそ!お金の心配なく医療にかかれる社会へ」にて、一般視聴者によるオンタイム投票で最終選考しました。
以下の作品は惜しくも受賞を逃したものの、最終選考まで残り「ゼロくんサポーター賞」を受賞された作品です。どれも「ゼロの会」を応援してくれる素晴らしい意欲作ばかりでした。ご応募いただいた皆様、本当にありがとうございました。
作者:コムタロウさん
(コムタロウさんより)お金を気にして、病院にかかれず寝て過ごす、というゼロママを描きました。こんな状態は実はおかしいんじゃないか、お金をきにせずに病院にかかれる社会になってほしい、と伝えます。アナログな手描きに見入ってしまうことを狙いました。
作者:モジフトさん
(モジフトさんより)ポップで多くの方の目に留まる動画を目標とし、医療費窓口ゼロは可能である、という気づきを視聴者に訴求することを意識して制作した。まず、「ゼロにできるの?」という素朴な疑問から、解説に入り、「ゼロにできる」という簡潔な答えを提示することで、視聴者にポジティブなイメージを抱いてもらうことを目指している。15秒とはいえ、動画を飽きさせない工夫が必要である。また、短時間で興味を喚起する必要がある。そのため、テンポよく次々にテキストが表示される展開にしている。これにより、展開がスムーズで飽きさせず、また、テキスト自体に動きをつけることで、過不足のない情報発信を目指した。ポップな動きとデザインにより、医療費の課題に無関心な層もストレスなく視聴できる動画づくりを意識した。たまたま目についても、最後まで見通せるスピード感と手軽な尺(動画の長さ)のため、SNSなどで拡散しやすく、多くの方の目にまとまりやすい。
作者:岩佐さん
(岩佐さんより)15秒という短い時間の中でたくさんの事を伝えることはできません。ですから、「0円」ということを強調し「診察0円」「薬代0円」「窓口負担0円」「0にできるよ」と連呼することで視聴者の興味を沸かせる作りになっています。最後はコールトゥアクションで検索やQRコードにてサイトへ誘導しています。明るいイメージで制作し、どの年代が見ても楽しくわかりやすいものに仕上げました。
作者:西岡さん
(西岡さんより)「ゼロの会」は医療費の窓口負担「解消」の1点を請願しており、その賛同者を増やすために私に何ができるかを考えた結果、大切なのは人々に「窓口負担ゼロ」が実現した理想の世界を共有することだと考えました。国際連合が2015年に採択した「SDGS」も、「貧困をなくそう」「飢饉をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」など17のゴールを掲げ、人々に理想の世界を共有することで一定の成果を上げています。この映像では、窓口負担ゼロが実現するとどんな社会が実現するか、どんなメリットがあるのかを分かりやすく描きました。
作者:大坂さん
(大坂さんより)オリジナルキャラクター「ゼロくん」を用いてテーマに沿った15 秒程度の動画を作成しました。条件は「ゼロくん」を用いる、ということだったため、キャラクターのかわいさを生かした動画にしようと思い、そこから動画を構成し始めました。
音楽について:動画制作にあたって、イメージした世界観に合った曲も制作したいと考えました。曲はキャッチ―さを意識して、伝えたいキーワードを入れた歌詞にしました。
動画について:動画では、特設サイトを拝見した際に印象的だった「窓口負担が昔は無料だった」という情報の他、窓口負担額が0 になることで、今よりも生きやすい社会になってほしい、という思いを込めました。
15 秒程度の短い動画ですが、少しでも思いが伝わる作品になっていれば幸いです。
作者:左右田さん
(左右田さんより)作品コンセプト:「医療費の窓口負担ゼロ の考え方を認知し、次の行動へ繋げてもらうこと」。コンセプトを分かりやすく伝えるために特に重きを置いたのは、以下の3点である。
1. コンセプトを伝えるためのストーリー設定
2. オリジナルキャラクターの認知度向上
3. 親しみやすいBGM・効果音の選定
1.の、ストーリー設定は、誰もが経験したことがある医療機関の受診を主題とした。オリジナルキャラクターのゼロくんとゼロママが、窓口負担が当たり前と思っていたところに、ゼロじいやゼロパパが、かつての日本や諸外国では窓口負担がゼロだと伝える。まずは視聴者に「医療費の窓口負担ゼロ」という考え方があることを認識してもらうために、このストーリーとした。また、セリフはキーメッセージを残して簡略化させており、スムーズな理解促進に繋げている。2.の、オリジナルキャラクターの認知度向上は、キャラクターの姿・名前・設定への理解促進のための工夫である。ゼロくんをはじめ「ゼロファミリー」を勢揃いさせ、それぞれのキャラクター設定に沿ったセリフとすることで、キャラクターの姿から設定に至るまでの認知度向上をねらっている。また、親しげのあるキャラクターが話すことにより、医療費窓口負担ゼロという考え方への敷居を低くする効果も期待している。3.の、BGMや効果音は、ゼロファミリーの優しくかわいらしい印象に合うものを選定した。効果音は、セリフやキャラクターの動作、「!」「?」の感情を示す記号にも設定することで、アニメーションとして飽きさせない工夫を心がけた。動画の最後は、本活動の詳細が掲載されているホームページへの誘導を企図し、「ゼロの会」を検索するシーンとした。この動画は、医療費の窓口負担ゼロという考え方の認知までが対象であり、以降は視聴者に委ねられる。そのため、関心を持った人がすぐに次の行動に移せるように、このような内容とした。この動画が「医療費の窓口負担ゼロ」の考え方をより多くの人に理解してもらい、考える契機となる一助となれば幸いである。